ほらほら　
なやんが　たまされ
はっぷ　ゆらし
むぎむぎ　ひつり　
しつ　ほろろぎ　
たて　ほだされ
ろろに　そならるんで
さって　とらはれる

　　　　ケフのためのメモ - 松尾信太郎


[左から] 無題 /紙,粘土,水彩,アクリル/2023　無題 /粘土,ジェッソ,鉛筆/2022　無題 /粘土,水彩,アクリル/2023

この度、BnA Alter Museumでは、松尾信太郎 個展「ケフ」を開催いたします。

画家としての松尾は、2018年より独特の質感をもつ塗装を施した極小の欠片を絵画作品として、わずか数センチのそれらを空間へと配置した作品を制作しています。
極小の絵画は、空間へと配置されることで、それぞれの小さな画面が視線・眼球の動きに作用します。塵のように壁面に張り付いたものが視線を変化させたり、止めて凝視してしまう。そのような感覚に着目し、松尾は雑多な日常の中でハッとフェティッシュさ・物質性を感じてしまう感覚的な異和の瞬間を手掛かりに制作を行っています。

極小の絵画の中で圧縮されたイメージを、展示空間の中で拡張されたイメージを、様々なスケールで鑑賞いただければ幸いです。

また、松尾は様々な場所から音素材を収集し、再構成する音響作品も制作してきました。そのような活動の中で関係を持った作家をお招きし9月30日には、オープニングイベントを開催いたします。
今回は、映像作家の斎藤玲児、サウンドアーティストでデザイナーでもある大田高充を招き、トーク、演奏を交えた実験的な展覧会オープンの催しを予定しています。

オープニングイベント「ながらトーク、ながら演奏」
斎藤玲児＋大田高充＋松尾信太郎
2023年9月30日(土) 18:00~19:30 / 参加無料


松尾信太郎 個展「ケフ」
会期: 2023年9月30日（土）~10月31日（火）
会場: BnA Alter Museum
会期中無休／入場無料

開催時間: 11:00 - 20:00
※イベント開催のため10月28日(土)はオープン時間及び展示構成が以下に変更となります。
通常展示 11:00-15:00 (クローズ 15:00-17:00) 展示構成変更 17:00-23:00

松尾 信太郎 Shintaro Matsuo
画家。1984年長崎県生まれ。2011年武蔵野美術大学大学院美術専攻油絵コース修了。
雑多なアプローチから絵画を制作している。近作としては、独特の質感をもつ塗装を施した極小の欠片を絵画作品とし、空間へと配置した作品を制作している。また同名義にて、音響作品の制作およびライブパフォーマンスも行う。
主な展覧会に、section 16 Block f (グループ展,2019年,ササキガーデン/ニューヨーク)、プローブ (グループ展,2019年,スイッチポイント/東京)など。音響作品に、20:52（Album,2017年,Cacao/UK）、14​:​17（EP,2017年,Wasabi Tapes)がある。